韓国の家庭医療学会誌を材料に韓国語の学習と家庭医療の生涯教育の二兎を追うブログ。

2009年8月20日木曜日

上気道感染に関する一般人の知識-不必要な抗生剤使用-(4)

【本文】
결론: 합병증이 생기지 않은 상기도 감염의 정상적인 증상이나 치료로서의 항생제 효과에 대한 환자들의 이해가 부족하며 특히 변색된 콧물의 의미를 혼동하고 있었다. 병원보다 약국을 더 이용하였으며 대다수가 의사나 약사의 처방을 받은 경험이 있었으나 대상자의 80%가 항생제 처방여부를 모르고 있었다.
Korean J Fam Med 2001 Feb; 22(02): 200~211[PDF]
【語彙】
  • 특히【特-】 特に
  • 혼동【混同】 混同。似ているので混同しがちな単語は、혼돈【混沌】
  • I-고 있다  -している
  • 모르다 知らない。《諺》 모르면 약이요 아는 게 병 知らねば薬、知ることが病。
【ポイント】
韓国語には、話し手と聞き手の社会的関係や心理的距離によって、話し手が聞き手に対してとる態度を表し、日本語の丁寧/ぞんざいに当たる대우법【待遇法】と呼ばれる文法概念がある。現代韓国語の待遇法は합니다体(上称),하오体(中称),하네体(等称),한다体(下称),해요体(略待上称、親しい上称),해体(半言、パンマル)の6種類がある。新聞記事や論文で使用されるのは主に한다体で、その変化をまとめておく。

現在形
 [指定詞・形容詞・存在詞] 原型と同じ
 [動詞] 母音語幹+ㄴ다
      ㄹ語幹(ㄹが脱落して)+ㄴ다
      子音語幹+는다        
 
過去形・未来形 語幹+았/었・겠+다
【日本語訳】
結論:合併症が生じなかった上気道感染の正常な症状や治療としての抗生剤効果に対する患者らの理解が不足して、特に変色した鼻水の意味を混同していた。 病院より薬局をさらに利用したし、大多数が医師や薬剤師の処方を受けた経験があったが対象者の80%が抗生剤処方の有無を知らずにいた。
【医学的コメント】
抗菌剤の濫用は、医者のせいか、患者のせいか?卵が先か、鶏が先かみたいな議論だけど、このパンフレット[PDF]の日本語版とかあれば、風邪に抗生剤ってのが、火事に特殊急襲部隊ってことが理解してもらえるのかな。ちょうどJAMAにも"Inappropriate Use of Antibiotics"なる記事が載っていました。ってことは、この問題が少なくとも極東だけの問題ではなく、人間に普遍的な認知機能が擬似医学(トンデモ医学、"Folk Medicine")の源泉ってことになりそうですね。

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